UXJAPAN FORUMに参加してそのあと考える


「UX」というものへの関わり方

UXJFの前日に行われたコミュニティミーティング、そして当日のUXJF。その両方に出ていて感じたことは、「UX」というものへの関わり方において地域差があるのではないかと感じました。

ここでいう、関わり方というのは、2つの意味があります。
ひとつは、「UX」をどの方向から見ているのかということ。もうひとつは、「UX」をどう見ているのかということ。

まず、どの方向から見ているかですが、これはまさに当日の参加者の様子から見て取れました。
当日のパネルディスカッションでもありましたが、「参加者のサイレントニーズは何か」という部分にもつながると思っていますが、今回の参加者にとっては、まだ「UX」はバズワード的なものであったようにも思います。見方としてはちょっと遠くから覗いて見る感じかなと思います。
「実際よくわからんけど、なんかすごい人が来てるっぽいから行ってみてもいいかもね」的な視点があったのではないかと思います。
そんな中、少し高度な話を聞いたわけですから、「難しい」とか「よくわからん」とかもしかしたらただ圧倒されたという人もいたのではないかなとも思います。
この方向の話。実はUXにおいては、様々な角度(アプローチ)があると思っています。僕はUXを情報という側面からアプローチしたいからIAでいたいと思っているわけです。

この方向性というのは、学習度によるものと思います。実際にどこまで学習したのか実践してみたのかという積み重ねの結果、「なるほどこういう角度もあるか」という発見を持ち、許容性が大きくなることでUXの本来の難しさを体験できると思っています。

では、その学習度の違いとは?

というところで、もうひとつの視点「どう見ているのか」というのがあると思います。
この「どう見ているのか」という所と地域差という部分を僕は今回コミュニティミーティングの場で感じました。
というのは、いわゆる今回のフォーラムでも掲げられたUXは、産業があるところ、メーカーがいる所で多く議論される機会が多い気がしました。
事実、名古屋や東京、広島というコミュニティでは大小はあるもののクライアントとの関係がUXというテーマで気づきやすい環境にあるように思いました。
変わって、福岡や大阪といった「商人の町」というような地域では、クライアントへのアプローチをどうやったらいいのかというような課題が出ていたようにも感じました。

ここからは僕の勝手な見解ではありますが商人は当然ながら商売の気質がある分、「・・でいくら儲かるの?」という話の進め方のように思います。しかもこの「・・・でいくら儲かるの?」という感覚が会話の中で出現するのが早いのではないでしょうか?
その影響で、UXのようないわゆる泥臭く時間をかけて・・・という代物が逆に胡散臭くみえたりするのではないかなと感じました。
メーカーや産業のある地域では、「・・・でいくら儲かるの?」がでてくるタイミングが少し遅いのではないかなと思います。
この部分から生じるUXの見方が距離感を広げたり学習ポイントをぼやかしたりしてしまっているように感じました。

だからといって、福岡という商人の町でUXは無理だと言ってるわけではありません。
おそらくこの「・・・でいくら儲かるの?」という話が出る前に、分かりやすい口調で伝えることが今後発展していくのに必要なようにも思います。(この部分はまさにIAだと思ってますがね)
そういう意味では、UXJFの基調講演での浅野先生の「昆布のおにぎり」の話は使えると思いました。
事実、会社の朝礼でも話しましたが、「UXってね、こういうもんでね」「サイレントニーズってねこういうもんでね」って話をするよりも「昆布のおにぎり」の話のほうがきちんと伝わった感じがありました。

UXを学んだものとして(未熟ですが)、上手にどう根付かせていくとまた違った集まりができていくのか・・模索してみても面白いかなと感じます。

僕は、IAの方向からUXですけどね。